自閉症を超えた友情

数年前に担当した修学旅行の短期ホームステイプログラム。グループ滞在中に、ホストファミリーから電話がかかってきました。”うちに到着したS君が少し違っていて、こんなことがあったの。夜に電気は消すのよって電気消すでしょ。私の後をつけてきて、またつけるの。何度言っても、つけるの。リビングや私達の寝室まで入ってこようとして、つけるの。さすがに私も怒ってしまって、もう一人のT君(S君のクラスメート)が察したんじゃないかしら。彼が日本語で説明しておさまったのよ。”

電話を受け取って、その話しを聞いた瞬間、”自閉症” という言葉が頭に浮かびました。S君の書類を再確認。特別記載を見ても何も書いてありません。写真とファミリーに対する自己紹介文(英語)を見ても、ごく普通の男の子です。自閉症だったら、学校は、さすがに知っているはずだよなぁ。連絡くるはずだよなぁ。と思いながら、グループの担当者に、その旨を伝えました。グループの担当者も書類を再確認しましたが、何も聞いていないとの事でした。

グループの出発日、ファミリーから再びメッセージがありました。こんな手紙をT君がくれたのよ。S君はT君みたいなお友達がいて凄く幸せね。ファミリーが手紙のコピーを送ってくれました。

”英語で文章を書くのが苦手なので、うまく伝わるかわかりませんが、頑張って書きます。” と始まった手紙には、こう書かれていました。。

”親も先生も誰も何も言わないのですが、僕の友達は自閉症だと思います。普段は、とても頭が良くて成績も優秀なのですが、時々、不思議な事をするからです。だから皆さんに優しくされた時、正直な自分が出てしまって、コントロールできなかったのだと思います。僕からお詫びと僕達を迎えてくれた皆さんに心から感謝します。またカナダをぜひ訪れたいと思います。ありがとうございました ” 

私は、この文章を見て、涙が止まりませんでした。その生徒さん、ぎゅーっと抱きしめて、ありがとうね。友達、見守ってくれてありがとうね!またカナダに遊びに来てね!と言いたくなりました。もっとこういう子供達が増えてほしい。そういう行動を褒めて絶賛する大人がたくさん増えてほしい。そう思いました。

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